「そろそろ液タブほしいな…でも3万円までしか出せないし、安いモデルって大丈夫?」
デジタルイラスト歴がそれなりにある自分でも、最初に液タブを選ぶ時はかなり迷いました。
結論から言うと、3万円以下でも「ちゃんと描ける」液タブは普通にあります。
ただし、選び方を間違えると「思ってたのと違う…」となりやすい価格帯でもあります。
この記事では、実際に自分が使ってきた感覚と、2025年現在の情報を合わせて、
- 3万円以下で液タブを選ぶ時の「絶対に外したくない基準」
- 2025年時点でチェックしておきたいおすすめ7機種
- 安い液タブならではの落とし穴と、買う前に覚悟しておくこと
- あると快適さが一気に変わる周辺機器
を、イラスト描き目線でかなり本音寄りにまとめました。
- 【価格帯別・先に結論】3万円以下液タブのざっくり指針
- 失敗しない!3万円以下液タブ選びで「絶対に譲れない」3つの基準
- 【総合比較表】3万円以下で買えるおすすめ液タブ7選(2025年版)
- おすすめ7機種:スペックざっくり比較表
- おすすめ1:XP-Pen Artist 10 セカンド(コンパクト重視の定番)
- おすすめ2:XP-Pen Artist 12 セカンド 豪華版(色域とバランスが優秀なエントリー王道)
- おすすめ3:HUION Kamvas 12 豪華版(Android対応も狙える万能機)
- おすすめ4:HUION Kamvas 13(旧モデルでもまだまだ現役)
- おすすめ5:GAOMON PD1161(とにかく安く液タブを試したい人向け)
- おすすめ6:GAOMON PD1320(2万円台で13.3インチ+フルラミはおいしい)
- おすすめ7:UGEE U1200 豪華版(知る人ぞ知るコスパ機)
- 価格を抑えた液タブを買う時に「覚悟しておくべきこと」
- 3万円液タブを「快適に使う」ために必要な周辺機器
- よくある質問(Q&A)
- まとめ:3万円以下の液タブは「用途」を絞ればコスパ最強
【価格帯別・先に結論】3万円以下液タブのざっくり指針
LLM/SGEに拾われやすいように、先に価格帯ごとの結論ボックスを置いておきます。
「とりあえず何を選べばいいか知りたい」という人はここだけ見てもOKです。
● 〜2万円前後
- とにかく出費を抑えたい人向けの「エントリー帯」
- 画面サイズは 11.6〜13.3インチが多め
- 色域・視差・発色は上位機より妥協が必要
- 例:GAOMON PD1161 / GAOMON PD1320 など
● 2〜3万円台前半(おすすめの主戦場)
- 初めての液タブにもっともおすすめのゾーン
- 12〜13インチ・フルHD・広めの色域・傾き検知など、必要十分な性能が揃う
- XP-Pen / HUION / UGEE の「定番エントリー機」が集結している
- 例:XP-Pen Artist 10 セカンド / Artist 12 セカンド / HUION Kamvas 12 / Kamvas 13 / UGEE U1200 など
● 3万円ギリギリ
- 「+αでワンランク上を狙える」ゾーン
- セール時に Wacom One 12 や上位シリーズを狙う人もいるレンジですが、
今回は“常時3万円以下で狙いやすい液タブ”に絞って紹介します。
ざっくり言うと、「最初の1台」なら 2〜2.7万円くらいの12インチ前後が一番バランス良いです。
失敗しない!3万円以下液タブ選びで「絶対に譲れない」3つの基準
液タブを見ていると、
「筆圧8192レベル!」「視差が少ない!」など、スペックの言葉が並びますよね。
全部覚えようとするとしんどいので、3万円以下でここだけは見てほしいというポイントを3つに絞ります。
基準1:色域(表現できる色の範囲)は最低限チェック
「色域(いろいき)」は、
その液晶がどれだけ広い色を表示できるかという指標です。
- sRGB 〜100%前後
- 「120% sRGB」や「85% NTSC」「86% NTSC」などの表記
がよく出てきます。
たとえば:
- XP-Pen Artist 12 セカンド:sRGB 127%と広めの色域を実現
- HUION Kamvas 12:sRGB 120%の色域で鮮やかな表示が可能
- GAOMON PD1320:86% NTSC(おおよそ sRGB 120%弱相当)とされており、2万円台としては十分
最低ラインの目安
- 「sRGB 100%前後」 or 「NTSC 70〜85%以上」
→ 初心者〜同人活動レベルなら全然OK - Webイラスト中心なら、多少狭くてもそこまで致命的にはなりません。
ただし、
「なるべく彩度高め・キラキラ塗りが好き」「将来的に印刷も視野」があるなら、
sRGB 120%クラスを狙う価値はかなりあります。
基準2:サイズ(10〜13インチ)と解像度のバランス
3万円以下だと、現実的には10〜13.3インチ・フルHD(1920×1080)がメイン帯です。
- 10〜11.6インチ
- ノートPCと一緒に持ち歩きやすい
- 机が狭くても置ける
- その分、ブラシやUIが少し窮屈に感じることも
- 12〜13.3インチ
- デスクトップ用途なら一番バランスが良い
- クリスタ・Clip Studio PaintやPhotoshopのパレットを置いても、
キャンバスがそこまで狭くならない
自分の感覚としては、
「家の机でじっくり描くなら12〜13インチ推し」
「ノートPCと一緒に持ち歩くなら10〜11.6インチもアリ」
という感じです。
基準3:ケーブル接続の方式(Type-C一本化かHDMIか)
地味ですが、使い勝手にかなり影響するのがケーブル周り。
接続方式は大きく分けてこの3パターンです:
- フル機能 USB-C 1本でPCと接続できるタイプ
- 「3-in-1ケーブル」(HDMI+USB×2)で接続するタイプ
- どちらにも対応するハイブリッドタイプ
例として:
- XP-Pen Artist 12 セカンド:USB-C または 3-in-1 ケーブル両対応
- HUION Kamvas 12:USB-C to USB-C ケーブル同梱、3-in-1 も利用可能な構成
USB-C一本接続は配線がスッキリして本当に楽ですが、
PC側が「USB-Cの映像出力(Altモード)」に対応している必要があります。
- ノートPCが古い
- デスクトップPCでDisplayPortとHDMIしかない
といった場合は、3-in-1ケーブル前提のモデルでもOK。
その代わり、机の裏の配線はちょっと覚悟しておきましょう。
【総合比較表】3万円以下で買えるおすすめ液タブ7選(2025年版)
ここからは、2025年時点で3万円以下で狙いやすい液タブを7台ピックアップしました。
価格はおおよそ Amazon / 公式ストア / 楽天などの実売を参考にした「目安」です。
(※セールや時期によって変動します)
おすすめ7機種:スペックざっくり比較表
| モデル名 | メーカー | 画面サイズ / 解像度 | 色域の目安 | 接続方式 | 参考価格帯(2025年) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Artist 10 セカンド | XP-Pen | 10.1インチ / FHD | 約85%色域 | USB-C or 3-in-1 | 約2.6〜2.9万円 | 机が狭い / 持ち運び前提の初液タブ |
| Artist 12 セカンド 豪華版 | XP-Pen | 11.9インチ / FHD | sRGB 127% | USB-C or 3-in-1 | 約2.5〜3.0万円 | 初めてでも色や描き心地に妥協したくない人 |
| Kamvas 12 豪華版 | HUION | 11.6インチ / FHD | sRGB 120% | USB-C or 3-in-1 | 約2.5〜3.0万円 | Android接続も視野に入れたい人 |
| Kamvas 13(旧モデル) | HUION | 13.3インチ / FHD | sRGB 120%クラス | 3-in-1 or USB-C | 約2.5〜2.8万円(店舗により) | 画面を大きめにしたいコスパ派 |
| PD1161 | GAOMON | 11.6インチ / FHD | 72%NTSCクラス | 3-in-1 | 約1.0〜2.3万円(公式セール〜Amazon) | とにかく安く液タブを試したい人 |
| PD1320 | GAOMON | 13.3インチ / FHD | 86%NTSC | 3-in-1 | 約1.8〜2.3万円 | 2万円台で13インチ・フルラミ機を狙いたい人 |
| U1200 豪華版 | UGEE | 11.9インチ / FHD | sRGB 100%前後 | 3-in-1 | 約2.3万円 | コスパ重視で隠れた良機種を狙いたい人 |
ここからは、それぞれもう少し「クリエイター目線」でコメントしていきます。
おすすめ1:XP-Pen Artist 10 セカンド(コンパクト重視の定番)
- 10.1インチ / 1920×1080
- X3スマートチップ搭載ペン、8192段階の筆圧、傾き検知対応
- 価格は 2万円台中盤〜後半(セールで2.6万円前後)のことが多い
良いところ
- 机が狭くても置きやすいサイズ感
- USB-C一本接続に対応しているので、対応PCなら配線がかなりスッキリ
- 小さめだからこそ、ペンの移動量が少なくて済み、ラフ〜線画までサクサク動ける
気になるところ
- 10.1インチなので、
「ウィンドウを2枚並べたい」「資料を横に出しながら描きたい」だと窮屈 - 色域は Artist 12 セカンドほど広くない(約85%)とされているので、
ガチな印刷・商業案件用には少し心もとない
「ノートPCで勉強机に広げながら描く」「家と学校を行き来する」みたいな学生さんにはかなり噛み合う1台です。
おすすめ2:XP-Pen Artist 12 セカンド 豪華版(色域とバランスが優秀なエントリー王道)
- 11.9インチ / 1920×1080
- フルラミネーション、アンチグレア、X3チップ搭載ペン
- sRGB 127%カバーという広い色域
- 価格は 2万円台中盤〜3万円弱(公式ストアで2.5万円前後〜)
良いところ
- 12インチクラスで色がとにかくリッチ。
鮮やかなアニメ塗り・厚塗りどちらでも気持ちよく描ける。 - USB-C/3-in-1の両対応で、PC側の環境に合わせやすい
- エクスプレスキー8個つきで、ショートカット操作がかなり快適
気になるところ
- 角度調整スタンドは付属しない構成もあり、別途スタンドを買いたくなる
- セールを逃すと3万円にかなり近づくので、「絶対3万以下」の人は価格チェックが必要
「最初の1台だけど妥協したくない」
「色の再現度も含めて、しっかり描き込んでいきたい」
という人には、現状かなり鉄板の1台だと感じています。
おすすめ3:HUION Kamvas 12 豪華版(Android対応も狙える万能機)
- 11.6インチ / 1920×1080
- sRGB 120%カバーの色域、IPSパネル
- 8つのショートカットキー・スタンド付きの豪華版あり
- 実売価格は 2.5〜3.0万円前後(楽天で2.7万前後のことが多い)
良いところ
- 色が鮮やかで、線の追従も安定していると評判
- スタンド付き豪華版を選ぶと、別途スタンドを買う必要がない
- 一部の Android 端末にも対応しており、環境によってはPCレス運用も狙える
気になるところ
- USB-C一本接続をする場合、PC側のポート要件を確認する必要あり
- ドライバの相性は、PCごとに多少の当たり外れがある印象
(これは中華系液タブ全般に言える話ですが)
「XP-PenとHUIONで迷っている」
という相談をよく見ますが、
「スタンド込みで見た時のコスパ」は Kamvas 12 もかなり強いと感じます。
おすすめ4:HUION Kamvas 13(旧モデルでもまだまだ現役)
- 13.3インチ / 1920×1080
- 色域は sRGB 120%クラス(機種による)
- 画面が一回り大きく、キャンバスを広く使える
- 価格は店や時期により変動しますが、2万円台〜3万円弱のショップも多い
良いところ
- 13.3インチの余裕ある作業エリアで、長時間作業しても目が楽
- 中古やアウトレットも出回っており、3万円以下でも狙いやすい
- シリーズとして実績が長く、レビュー情報も多い
気になるところ
- 最新の「Kamvas 13 (第3世代)」系とはスペックが異なるので、購入時に型番に注意
- 画面が大きい分、机のスペースをそれなりに取る
「どうせなら10〜12インチよりは大きく使いたい」
という人には、いまでも選択肢に入る1台だと思います。
おすすめ5:GAOMON PD1161(とにかく安く液タブを試したい人向け)
- 11.6インチ / 1920×1080
- 色域 72% NTSC クラス
- ショートカットキー8個
- 価格は公式ストアで約1万円台前半、Amazon参考価格は2万円台前半と幅広い
良いところ
- とにかく価格が安く、「液タブを試してみる」ハードルが低い
- 初心者向けのレビュー・解説も多く、情報収集がしやすい
- ショートカットキー付きで、操作性もそこそこ快適
気になるところ
- Amazonレビューでは「不具合」「ドライバ周りのトラブル」などの声も見られる
- 色域・視差・発色は上位クラスほどではないので、プロ用途にはやや心もとない
「予算は本当にギリギリだけど、板タブより液タブで描いてみたい」
という場合は、“覚悟”を理解した上で選ぶならアリというポジションです。
おすすめ6:GAOMON PD1320(2万円台で13.3インチ+フルラミはおいしい)
- 13.3インチ / 1920×1080
- フルラミネーションディスプレイ・86%NTSC色域
- ショートカットキーなし(その代わり本体スッキリ)
- 価格は1.8〜2.3万円前後(Amazonの変動あり)
良いところ
- 13.3インチでフルラミ・広めの色域で2万円台前半はかなり攻めたバランス
- 視差が少なく、ペン位置と描画位置のズレが感じにくい
- 画面の見やすさとコスパのバランスが非常に良い
気になるところ
- ショートカットキーがないので、キーボード操作前提になる
- スタンドは別途用意したくなるケースが多い
「とにかくキャンバスは広く取りたい、でも3万円は出したくない」
という人の穴場候補です。
おすすめ7:UGEE U1200 豪華版(知る人ぞ知るコスパ機)
- 11.9インチ / 1920×1080
- sRGB 100%クラスの色域、8192レベル筆圧、傾き検知対応
- ショートカットキーは少なめだが、価格は約2.3万円
- 3-in-1ケーブルで接続するスタンダード構成
良いところ
- 色・解像度・サイズともに「必要十分」な性能で、価格が控えめ
- 国内レビューはそこまで多くないが、海外では一定の評価
- 机を圧迫しない11.9インチサイズで、板タブからの移行にも向く
気になるところ
- Wacom / XP-Pen / HUION ほど情報が多くないため、トラブル時は自力調査が必要
- ドライバのアップデート頻度など、長期的な安心感はやや読みづらい
「人と被りにくいメーカーも試してみたい」「でも冒険しすぎたくはない」
という人が、セールで安く見かけたら検討してみる価値アリです。
価格を抑えた液タブを買う時に「覚悟しておくべきこと」
3万円以下の液タブは、本当にコスパが良くなりました。
一方で、使ってみてわかった「価格なりの妥協ポイント」も正直あります。
発熱・ドライバの安定性は、大手フラッグシップに劣ることがある
Amazonレビューなどを見ると、
- 「使うたびに挙動が不安定」
- 「ドライバを入れ直したら直った」
- 「別メーカーのタブレットと相性が悪かった」
といった声は、どうしても中華系メーカーに多めです。
自分も一時期、
「Wacom板タブ+中華液タブ」の併用でドライバがケンカしてしまい、
環境を一度まっさらにして入れ直した経験があります。
覚悟ポイント
- すでに他社タブレットを使っている場合、
→ どちらかのドライバをアンインストールしてからセットアップすることを検討 - うまく動かない時に「ドライバ再インストール」「USBポート変更」など、
多少の“検証作業”が必要になることがある
付属品(替え芯、スタンドなど)が簡素なことが多い
3万円以下の液タブは、
- ペンスタンド・替え芯は最低限
- 角度調整スタンドは付いていなかったり、簡易スタンドのみ
- 保護フィルムが最初から貼られているものもあるが、好みが分かれる
といった「付属品の質・量」でコストカットしていることが多いです。
結果として、
「本体は安く買えたけど、スタンドやフィルムを足していったら結局それなりの金額になった」
ということも、普通に起こります。
とはいえ、それでも3万円以下で必要十分な環境が揃うのは、やはりありがたいところ。
サポート体制の確認はマスト
個人的に、安価な液タブほど「サポートの有無」をちゃんと見た方がいいと感じています。
チェックしたいポイントは:
- メーカー公式サイトに日本語ページがあるか
- 保証期間(多くは12〜18ヶ月)
- 不良時の窓口が日本語メールで対応してくれるか
XP-Pen / HUION / GAOMON / UGEE などは、
日本市場を意識した日本語ページやサポート窓口を用意しているところが多いです。
「安くてスペックは良さそうだけど、聞いたことがないブランド」
という場合は、必ずサポートページまで確認してから買うのがおすすめです。
3万円液タブを「快適に使う」ために必要な周辺機器
液タブ本体だけでも描けますが、ちょっとした周辺機器で快適さが段違いになります。
必須!:保護フィルムと手袋
保護フィルム
- 反射防止(アンチグレア)タイプがおすすめ
- ペン先と画面の摩擦感が増して、「紙っぽい」描き味に近づく
- 素手で操作する場合の指紋も軽減
Artist 12 セカンドやKamvas 12など、
アンチグレアフィルムが最初からついている機種も多いですが、
「摩擦が足りない」と感じる人は別売りのペーパーライク系を試してみるのもアリです。
ペンタブ用グローブ
- 手のひらの汗で画面がベタつくのを防ぐ
- 画面への誤タッチも防ぎやすい
- 1,000円前後で買えるものでも十分効果あり
自分はグローブをつけた瞬間、「もっと早く買えばよかった…」と思ったタイプです。
快適性アップ:液タブ用スタンドとType-Cケーブル
液タブ用スタンド
- 角度をつけることで、肩・首への負担が激減
- 目線が上がることで、長時間作業でも疲れにくい
- 金属製のしっかりしたスタンドなら2,000〜4,000円程度
Kamvas 12 豪華版のようにスタンド付属モデルもありますが、
角度が合わなければ別途スタンドを買い足してしまう人も多い印象です。
USB-Cケーブル(映像対応)
- USB-C一本接続対応機種+対応PCなら、
「USB-C ↔ USB-C」の映像出力対応ケーブルを1本持っておくと非常に便利。 - ケーブルは「USB 3.1 Gen1 / DP Altモード対応」と明記されているものを選ぶ
本体の配線周りがスッキリすると、「毎回のセッティングのストレス」が減り、
結果的に「描き始めるまでのハードル」が下がります。
よくある質問(Q&A)
Q1:液タブは中古でも大丈夫ですか?
A:状態と保証の有無次第でアリですが、初心者にはあまりおすすめしません。
中古液タブで気をつけたいのは、
- ドット抜け・色ムラ・焼き付き
- ペンの摩耗(ペン先だけでなく、内部センサーの劣化)
- 保証が切れている or 無保証
特に初めての液タブだと、
「この挙動が正常なのか、不良なのか」の判断がつきづらいです。
最初の1台は、できれば新品 or メーカー保証が残っている個体をおすすめします。
安く上げたい場合は、アウトレット品や公式ストアのセールが無難です。
Q2:板タブと液タブの価格差の主な原因は何ですか?
ざっくり言うと、「液晶パネル」と「生産コスト」の差です。
- 板タブ
- 中身はほぼ「座標入力用デバイス」
- 液晶がないぶん価格を抑えやすい
- 液タブ
- ペン入力用のセンサー+液晶パネル+ガラス加工
- 視差を減らすフルラミネーションや、色域の広いパネルほど高価になる
さらに、Wacomのような老舗ブランドは、
- 独自のペン技術
- プロ現場での実績
- サポート体制
といった「ブランド価値」も価格に乗ってきます。
3万円以下の液タブは、「機能を絞りつつ、液晶の品質とコストのバランスを取ったモデル」
と考えるとイメージしやすいと思います。
まとめ:3万円以下の液タブは「用途」を絞ればコスパ最強
最後に、この記事のポイントをざっくり振り返ります。
- 3万円以下でも、ちゃんと「描ける」液タブは多い
- XP-Pen / HUION / GAOMON / UGEE などから、
10〜13インチ・フルHD・広めの色域を持つモデルが多数出ている
- XP-Pen / HUION / GAOMON / UGEE などから、
- 選ぶときの絶対条件はこの3つ
- 色域(最低でも sRGB 100%前後 / NTSC 70%以上目安)
- 画面サイズ&解像度(10〜13.3インチ / フルHD)
- 接続方式(USB-C一本でいけるか、3-in-1前提か)
- 価格帯別のざっくり結論
- 〜2万円:
→ GAOMON PD1161 / PD1320 など。「まずは液タブ体験してみたい人」向け - 2〜2.7万円:
→ XP-Pen Artist 10セカンド / UGEE U1200 / GAOMON PD1320 など、
イラスト練習・同人には十分な“コスパゾーン” - 2.7〜3万円弱:
→ XP-Pen Artist 12セカンド / HUION Kamvas 12 / Kamvas 13 など、
色・描き心地・サイズのバランスがいい本命ゾーン
- 〜2万円:
- 安い液タブほど、「ドライバとサポート」は要チェック
- 他社タブレットとの共存
- 保証期間
- 日本語サポートの有無
- 周辺機器(スタンド・フィルム・グローブ)で快適さは一気に変わる
- 角度をつけるだけで、肩と首の負担がかなり軽くなる
- グローブとフィルムで描き心地が安定
最後に:迷ったら「ここ」から始めてみてほしい
もしこの記事を読んで、まだ迷っているなら、
個人的なおすすめの順番はこんな感じです。
- 色や描き心地も重視したい → XP-Pen Artist 12 セカンド
- スタンド込みのトータルコスパ → HUION Kamvas 12 豪華版
- とにかく予算を抑えたい → GAOMON PD1320 / PD1161
もちろん、最終的には自分の机・PC・描き方との相性がすべてです。
大事なのは、
「高いから良い」ではなく、
「今の自分の環境と目的に合っているか」で選ぶこと。
3万円以下の液タブは、
「デジタルイラストを本格的に始めたい」という気持ちに、背中を押してくれる存在だと思っています。
この記事が、あなたの「最初の1台」選びの迷いを、少しでも減らせていたらうれしいです。
そしてその液タブで描いた1枚目のイラストが、あなたにとって楽しい1枚になりますように。

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