イラスト初心者向け!液タブvs板タブどっちがいい?後悔しない選び方と本音比較

イラスト初心者向け!液タブvs板タブどっちがいい?後悔しない選び方と本音比較 AI活用
  1. そもそも何が違う? 液タブと板タブの基礎知識
    1. 液タブ vs 板タブ 比較マトリクス(ぱっと見の違い)
  2. 板タブ(ペンタブレット)の仕組みと特徴
    1. 板タブの基本構造
  3. 液タブ(液晶ペンタブレット)の仕組みと特徴
    1. 液タブの基本構造
  4. 【板タブ】コスパ最強だけど慣れが必要? メリット・デメリット
    1. メリット:安い・姿勢が楽・手元が隠れない
    2. デメリット:画面と手元の乖離(慣れるまでの期間)
    3. 板タブが向いている人の特徴
  5. 【液タブ】直感操作だけど肩がこる? メリット・デメリット
    1. メリット:紙と同じ感覚・線画が爆速になる
    2. デメリット:高い・姿勢が悪くなる・場所を取る
    3. 液タブが向いている人の特徴
  6. カタログには載ってない!「生活環境」での比較ポイント【重要】
    1. デスクの広さは十分?(キーボードどこ置く問題)
    2. 配線の「地獄」に耐えられるか
    3. 持ち運びや収納の手軽さ
  7. 私の失敗談:板タブから液タブへ移行した時の「落とし穴」
    1. 落とし穴1:液タブにテンション爆上がり → 首を痛める
    2. 落とし穴2:配線とスタンド沼で、結局板タブに戻る時間も多かった
  8. 【結論】タイプ別・あなたにおすすめなのはこっち!
    1. 予算重視&姿勢を守りたいなら「板タブ」
    2. スピード重視&アナログ感覚派なら「液タブ」
  9. まとめ:どちらを選んでも「描く人」が主役

そもそも何が違う? 液タブと板タブの基礎知識

「液タブと板タブ、何となく違いは分かるけど、結局どっちがいいの?」
最初にここがモヤモヤしていると、レビューを読めば読むほど沼にハマりますよね。

ざっくり言うと、

  • 板タブ(ペンタブレット)
    → 画面はPCモニターを見る。机の上の“黒い板”をなぞって操作するタイプ。
  • 液タブ(液晶ペンタブレット)
    → ペン先の下に絵が表示される。画面付きタブレットに直接描くタイプ。

どちらも「ペンの動き=カーソルの動き」という意味では同じですが、
価格・描き味・姿勢・スペース・配線の複雑さがまったく違います。

まずは、違いを一目で比較できる表を置いておきます。
(※価格帯は2025年時点のざっくりイメージです)

液タブ vs 板タブ 比較マトリクス(ぱっと見の違い)

項目板タブ(ペンタブレット)液タブ(液晶ペンタブレット)
価格の目安入門機で数千円〜1万円台前半が中心。中級機でも1〜2万円台が多い。小型でも2〜4万円台、大型や高性能機は5万円〜10万円超えも普通。
描き味目線はモニター、手は板。慣れれば正確&肩が動かしやすい。紙に描く感覚に近い。ペン先の真下に線が出るので直感的で迷いにくい。
姿勢・体の負担モニターを見ながら比較的まっすぐ座りやすく、首や背中に優しい。うつむき姿勢になりやすく、首・肩・腰がこりやすい。スタンドや高さ調整が必須。
設置スペース本体が薄くて小さい。キーボードの前に置いても机が狭くなりにくい。モニター+タブレット分のスペースが必要。13〜16インチでも“もう一枚モニター”を置く感覚。
配線・導入難易度USBケーブル1本でPCに接続、ドライバを入れれば基本OK。電源+映像+USBなど複数本のケーブルが必要なことも多く、配線や設定がやや複雑。
耐久性画面がないぶん構造がシンプルで壊れにくく、寿命も長め。画面の焼き付き・傷・色ムラなど“モニター寿命”の影響を受ける。

ここから先は、
「実際に描くとどう感じるか」「初心者が挫折しにくいのはどっちか」を、
一人のイラストレーターとしての本音も交えながら、もう少し深く掘っていきます。


板タブ(ペンタブレット)の仕組みと特徴

板タブの基本構造

板タブは、画面のないペン入力専用の板です。
ペンで板の上をなぞると、PCモニター上のカーソルが動きます。

  • 板タブ本体:入力エリア(描く範囲)+ショートカットボタン
  • ペン:筆圧検知、傾き検知(対応モデルのみ)、充電不要のものも多い
  • 接続:多くはUSBケーブル1本。無線対応モデルもあり

一番のポイントは、「見る場所」と「手元」が離れていること。
最初は違和感がありますが、慣れると“腕全体で線を引く”ようになるので、
むしろ線が伸びやすく、漫画やラフスケッチとの相性が良いと感じています。


液タブ(液晶ペンタブレット)の仕組みと特徴

液タブの基本構造

液タブは、画面付きのペンタブレットです。
液タブの画面自体がサブモニターになっていて、そこに直接描き込みます。

  • 液晶画面:フルHD以上の解像度・色域があると快適
  • ペン:筆圧・傾き検知+ペン側ボタン付きが主流
  • 接続:電源ケーブル+HDMI/DisplayPort+USBなど複数本が必要なモデルが多い

「紙に描く感覚に近い」のが最大のメリット。
一方で、画面と目の距離が近くなり、うつむき姿勢になりやすいため、
首や肩への負担は板タブに比べてシビアです。


【板タブ】コスパ最強だけど慣れが必要? メリット・デメリット

メリット:安い・姿勢が楽・手元が隠れない

板タブの強みを一言でいうと、「コスパと健康」です。

  • 価格が圧倒的に安い
    入門機は数千円〜1万円台前半。中級クラスでも1〜2万円台が多く、
    液タブよりはるかに入りやすい価格帯です。
  • 姿勢が比較的まっすぐ保ちやすい
    板タブを机に置き、真正面のモニターを見るので、
    首を強く曲げずに描き続けられます。
    Wacomのワークステーション解説でも、画面なしのタブレットは姿勢面で有利と述べられています。
  • 手元で画面が隠れない
    画面は別モニターなので、ペンを持っていても絵が隠れません。
    “全体のバランスを確認しながら描きやすい”のは板タブの大きな魅力だと感じています。
  • キーボードショートカットとの相性が良い
    左手でショートカット、右手でペン、という配置がしやすく、
    「Ctrl+Z」「ブラシ切り替え」などの操作がスムーズになります。

デメリット:画面と手元の乖離(慣れるまでの期間)

一方で、板タブを初めて使う人がほぼ全員つまずくポイントが、

「手元とカーソルが別の場所にある」ことによる違和感

です。

  • ペンを動かしているのに、視線はモニター側
  • 最初は「自分がどこをなぞっているのか」とても分かりづらい
  • 線がカクカクしたり、狙った場所に描けなくてイラッとする

ここは正直、1〜2週間はガマンのゾーンです。
ただ、個人的な体感としては、

  • 毎日30分〜1時間、ラフや落書きを描いていれば
  • 1週間くらいで「脳が同期」してくる

という感じでした。
描いているうちに、「手の動き=画面の変化」が身体に染み込んできます。

板タブが向いている人の特徴

  • 予算をできるだけ抑えたいけど、ちゃんと上達もしたい
  • 肩こり・首こりが不安で、健康面を優先したい
  • キーボードショートカットをよく使う、またはこれから覚えたい
  • 「描くための環境」はシンプルな方が落ち着く

「板タブでも上手くなれないのでは?」と不安になるかもしれませんが、
プロでも板タブ派は普通にいますし、
メーカーの比較記事でも“予算重視の初心者はまず板タブから”というアドバイスが多く見られます。


【液タブ】直感操作だけど肩がこる? メリット・デメリット

メリット:紙と同じ感覚・線画が爆速になる

液タブの最大の魅力は、やはり「直感的で分かりやすい」こと。

  • 紙に描いている感覚に近い
    ペン先の真下に線が出るので、アナログから移行した人にはとても自然に感じられます。
  • 細かい部分の描き込みがしやすい
    拡大しながら、細い線やまつ毛、模様などを描くとき、
    視線と手が同じ場所にあるのはかなり楽です。
  • 線画のスピードが上がりやすい
    個人的には、液タブに変えたとき、
    ラフ〜線画までの時間が約2〜3割くらい短くなった感触があります。
    「狙った位置に一発で線を置ける」ことの恩恵は大きいです。

デメリット:高い・姿勢が悪くなる・場所を取る

ただし、液タブはデメリットもハッキリしています。

  • 価格が高い
    小型でも2〜4万円台、本格派のサイズになると5〜10万円クラスも普通。
    「学生の趣味」としては、かなり大きな投資です。
  • 姿勢が悪くなりやすい
    画面に顔を近づけて覗き込むような姿勢になりがちで、
    首や背中に負担がかかるという指摘が各所でされています。
    角度をつけるスタンドや、モニターアームで高さを上げるなど、
    セットで“姿勢対策”を考える必要があります。
  • 机のスペースを大きく専有する
    13〜16インチの液タブを置くと、
    「そこにもう一枚モニターが増えた」ような圧迫感が出ます。
    小さい学習机だと、キーボード置き場が本気で困る問題が発生します。
  • 配線がごちゃつきやすい
    電源ケーブル、HDMI/DisplayPort、USB…と
    複数本のケーブルが必要なモデルも多く、
    取り回しが悪いと掃除や片付けが一気に面倒になります。

液タブが向いている人の特徴

  • アナログの紙に描く感覚が好きで、そのままデジタルに持ち込みたい
  • 細かい線画や装飾、背景をガッツリ描き込みたい
  • 予算にある程度余裕があり、「描くこと」への投資と割り切れる
  • 机のスペースや椅子・モニター環境をある程度自分で調整できる

カタログには載ってない!「生活環境」での比較ポイント【重要】

スペックや価格の話だけだと、どうしても決めきれません。
10代後半〜20代前半だと、

  • 学生で一人暮らし or 実家
  • 社会人1〜2年目でワンルーム

というケースが多いと思うので、生活目線でのチェックポイントを挙げます。

デスクの広さは十分?(キーボードどこ置く問題)

液タブを買ってから一番リアルに困るのが、
「キーボードとマウスどこ置く?」問題です。

  • 板タブ
    • モニターの手前に板タブ、そのさらに手前にキーボードを少し被せる配置も可能。
    • 小さめの学習机でも、レイアウトの工夫でなんとかなることが多い。
  • 液タブ
    • 液タブ自体がモニター扱いになるので、その前にキーボードを置くと
      → 「キーボードに手が届かない」「液タブをまたがないといけない」状態になりがち。
    • キーボードを左右どちらかにずらす、
      折りたたみキーボードを使うなどの工夫が必要になります。

「机が狭い」「奥行きがない」という場合は、
板タブの方が圧倒的にレイアウトの自由度が高いです。

配線の「地獄」に耐えられるか

液タブは、配線が一気に増えます。

  • コンセントの口が足りない
  • HDMIポートが埋まっていて、既存モニターがつなげない
  • ケーブルが机の上を這ってストレスになる

このあたりにストレスを感じやすい性格なら、
「最初は板タブでシンプル構成」にしておいた方が、創作に集中しやすいと思います。

持ち運びや収納の手軽さ

  • 板タブ
    • 薄くて軽いモデルが多く、ノートPCと一緒にリュックに入れて持ち歩ける。
    • 使わないときは本棚や引き出しにサッと立てかけておける。
  • 液タブ
    • サイズと重さ的に、「今日だけカフェに持っていこう」はなかなか難しい。
    • 片付けも「画面に傷がつかないように…」と気を遣う。

「毎日机に出しっぱなしにできるか?」も、
地味ですが継続には効いてきます。


私の失敗談:板タブから液タブへ移行した時の「落とし穴」

ここからは、完全に自分の実体験です。

落とし穴1:液タブにテンション爆上がり → 首を痛める

初めて液タブを買ったとき、
「画面に直接描けるって最高!」とテンションが上がって、
気づいたら5〜6時間ぶっ通しでうつむき姿勢で描いていました。

数日後、

  • 首の後ろがバキバキ
  • 肩と背中もガチガチ
  • 目も疲れて頭痛気味

さすがにこれはマズいと思い、
モニターの高さ調整や、20-20-20ルール(20分に20秒、6m先を見る)など
デジタル眼精疲労対策を調べて実践することになりました。

液タブを使うなら、
「姿勢+休憩」もセットで導入しないと危ない、というのを身をもって知りました。

落とし穴2:配線とスタンド沼で、結局板タブに戻る時間も多かった

液タブを設置したものの、

  • 角度をどうするか
  • キーボードはどこに置くか
  • ケーブルを束ねるためのアイテムは何を買うか

など、「描く以外の設定」に気力を持っていかれてしまい
締切前の修羅場では、
「もう今日だけは板タブでいいや…」と結局板タブに戻ることも多かったです。

この経験から、

「液タブ=絶対上位互換」ではない。
使い分けた方が、むしろ肩の力が抜ける。

という結論になりました。


【結論】タイプ別・あなたにおすすめなのはこっち!

予算重視&姿勢を守りたいなら「板タブ」

こんな人には、まず板タブを推します。

  • 予算はできれば1〜2万円以内におさえたい
  • 机が狭く、キーボードやノートPCも一緒に置く必要がある
  • 首や肩こりが心配で、長時間の作業にも耐えたい
  • 「PC作業に慣れてから液タブを検討したい」

板タブから始めるメリットは、「描く基礎+PC環境に慣れる」両方を安く体験できる点です。
メーカーの比較記事でも、初心者・学生には板タブが現実的という意見が多いです。

あと個人的には、

板タブで慣れておくと、
会社や学校のPCでも「マウスよりペン」の方が圧倒的に楽になる

という長期的なおまけもあると思っています。

スピード重視&アナログ感覚派なら「液タブ」

一方で、こういう人なら液タブもアリです。

  • アナログの紙に描く感覚がとにかく好き
  • 細かい装飾や背景をガンガン描き込みたい
  • ある程度まとまった予算(3〜5万円以上)が確保できる
  • 机や椅子の環境を自分で整えられる(スタンド・椅子・休憩の習慣含む)

液タブは、「描くことにどっぷり浸かりたい人」にとっては
すごく楽しい道具です。
ただし、姿勢・配線・スペース問題を“セットで解決する覚悟”は必要だと感じます。


まとめ:どちらを選んでも「描く人」が主役

最後に、ざっくりとまとめます。

  • 板タブは
    • コスパ最強
    • 姿勢・健康面で有利
    • 机が狭くてもなんとかなる
    • 「慣れ」さえ超えれば、一生モノのスキルになる
  • 液タブは
    • 紙に近い描き味で直感的
    • 線画や細部の描き込みが速くなる
    • ただし高価で、スペース・配線・姿勢のハードルがある

そして何より伝えたいのは、

どっちを選んでも、
上手くなるかどうかを決めるのは「あなたがどれだけ描いたか」

という超シンプルな事実です。

「安い板タブだと上手くなれないんじゃ…」と心配するより、
“自分が毎日触りたくなる環境”を作れる方を選ぶのが、
長い目で見ると一番の近道だと思います。

もし迷っているなら、

  • 机が狭い
  • 予算がシビア
  • PCもまだ慣れていない

この3つのうちどれか1つでも当てはまるなら、まずは板タブ
数年後に「そろそろ液タブも試してみるか」と感じたとき、
板タブで積み上げた経験は、きっとそのまま活きてくれます。

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